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広帯域A級電力増幅回路

  シンプルかつ小型なHF用の広帯域電力増幅回路を設計しました。 動作点に依存しますが、入力0.1mWに対して出力4~5Wが得られます。
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構成

ドライバMMG3H21NT1
  利得 17dB、OP1dB 20.5 dBm
  IC-9700の送信部にも使用されているミドルパワー用MMICで、入出力も50Ωに整合していて便利です。

ファイナルAFT05MS004NT1
  VDSS = 30 V, PD = 28 W
  高周波電力増幅用のLDMOSで帰還容量が小さく、HF帯域では高い利得を有しています。
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2021年5月現在、秋月電子で販売中です。いずれも高周波用の素子なので、整合回路を変更すればHF~VHF帯まで応用可能です (145MHz用電力増幅回路(5W)はこちら)。 5W級までの電力増幅回路としてこの2段構成はシンプルかつ汎用的なのでおすすめです。

動作確認

  可変抵抗でバイアス電流を調整し、波形にクリップが生じないようにします。周波数特性は写真の通りで、7~25MHz帯が利得±1dB以内に収まっています。
直接ヒートシンクを取り付けることができず、表面積も小さいので放熱には注意が必要です。今回は基板を介して背面のヒートシンクへ放熱を行いました。
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